リニア形彫り放電加工機 (Die-sinking EDM with linear servo system, Sodick AQ35LR)



  従来の放電加工機が,ボールネジ駆動であったのに対し,この放電加工機はリニアモータ駆動となっている.ボールネジ駆動方式では,まずモータを回転させそれが電極の送りに変換される間接的な制御であり,ボールネジのねじれやバックラッシュの影響を受けてしまう.そのため,たとえ極間距離のモニタリングおよびそれに対する指令が高速に行われたとしても,実際に電極が移動するまでにかなりの遅れが生じる.一方,リニアモータ駆動方式は電気信号を受けるとリニアモータにより電極が直接直線運動するため,機械的な遅れやバックラッシュがなく目的の動作を高応答性で行うことができる.これは移動時の摩擦が少ないこととボールネジを必要としないことに起因している.

  また, XYZの3軸はリニアモータにより最小駆動単位0.1μmにて位置制御可能である.また,最高36m/minという高速ジャンプを実現している.さらに,電極を固定しているアダプター部を回転させることで微細穴を穴径ならびに真円度の点で高精度に加工することができる.

 下のTable1にその仕様を示す.